関西集会
2002.2.10 (第9回) 2002.3.3 (第10回) 2002.4.14 (第11回)
 あすの会に入会させて頂いてから、この春で早二年になろうとしています。この 間、当初は第二回シンポジウムの準備会として発足した関西集会に顔を出すようになり、気が付くと、いつしか私も、関西集会の常連の一人になっていました。

 関西集会に出席していて毎回感じるのは、各種議題について皆さんが非常に熱心に討議され、ほぼ毎回参加して下さるゲストの方々にも、極めて積極的に質問・発言をされている、ということです。皆さんの熱意に常々圧倒されるとともに、現行法制度についての己の無知にただただ恥じ入るばかりです。

 ところで、私たちあすの会の活動目的は、犯罪により大きな痛手を負った被害者・遺族が、二次被害を受けてさらなる苦境に立たされぬよう、法制度・社会制度を全面的に変革してゆくことにあります。ただ、暴力犯罪の被害を受けた私の経験と現状に鑑みて痛感するのは、法制度・社会制度を変革してゆくことと、犯罪被害者・遺族に対する社会の無知と偏見とを啓発・除去してゆくこととは、車の両輪をなすべきものではないか、ということです。

 今や、マスコミにおいても重要な問題として認識されている報道被害は言うに及ばず、外部の人間による心ない振る舞いが、どれほど被害者・遺族に堪え難い精神的苦痛を強いているか。恐らくこの問題は、ニューズ・レターをお読みの各位には、充分にご理解戴けることと思います。被害者・遺族の諸権利が確立されるのは当然のこととして、なおかつそのうえで、被害者・遺族に対する社会的理解が得られたときにこそ、真の救済が実現するのではないでしょうか。

 私たちは、自分たちのために、というよりも、犯罪の被害に将来遭われるかもしれない人々が、あらゆる意味において、私たちと同じ苦しみを嘗めないことを願って活動をしています。私も関西集会の皆さんに劣らぬよう、よりよい未来のために努力して参りたいと考えております。

(大阪府 K.I.)
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