第24回関東集会 2003.11.15
参加人数
28名(会員21名)

内 容
今回は、「少年審判はどのように行われるか」というテーマで、現在「非行」と向き合う親たちの会の世話人をなさっている元家庭裁判所調査官の正木信二郎氏からお話を伺いました。氏は長年、岡山家裁津山支部で調査官を務められ、東京家裁を最後に退職されました。その後、大学の講師も務められ、現在は津山にお住まいです。

当日は、氏の講演実現のため仲介の労を取られた浅田弁護士(裁判官出身)とお二人でお見えになり、講演後の質疑にも答えて下さいました。少年事件について、被害者にはほとんど情報が知らされず、審判の状況もわからない会員のために、ビデオを利用して、裁判との違いや調査員の役割等を平易に説明されました。

また、具体的数値を上げて、一人の調査官が在職中に担当する殺人等重大事件の数が少ないこと、山形県新庄市の中学校マット殺人事件の前までは、加害者の少年達は全て素直に自分たちが行った行為を認めていたこと等が説明されました。

少年事件の被害者にとって、最大の関心事は、殺人事件をおこした少年が極めて短い期間で社会に出てくることにあり、正木氏の意見も現行の期間が必ずしも十分でないとのことであり、最短期間で社会に出てくるのは、ヤクザの子弟で上から言われたことに忠実に従うタイプのような人間だとのことでした。
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