第41回関西集会  2004.9.5
参加人数
参加者 46名(会員28名)

内 容
今回、初めて兵庫県での集会となりました。多くの参加者があり、テレビ朝日「スーパーモーニング」とNHK岡山放送局の取材も行われました。 「犯罪被害者代理人のパイオニアとして」神戸連続児童殺傷事件の被害者代理人となられた井関弁護士のお話と、「兵庫県警被害者対策室の取り組みについて」がテーマでした。

幹事会報告の後、陳情の経過報告と次回陳情場所への取り組み方を決めました。 「井関弁護士のお話」 最初、代理人を受けるかどうか悩んだ。加害者には何名もの弁護士がついたが、被害者はほったらかしであり受任することにした。

被害者の母親は「ふつうの生活に戻りたい」と望むが、現実にはそれはできないし実際問題として何もできない状態であったが、被害者の希望に添う姿勢で活動した。 事件後、「人にはできるだけ優しく接してゆきたい」という父親の言葉には胸をうたれた。

加害者が少年院にいる間の情報は全く入ってこなかった。出所情報は被害者に通知する制度がないため当初は否定されたが、法務省がきちんとするべきであろう。仮退院情報は説明するとの話があり、少しは改善されたが、被害者全員にも情報開示をして欲しいという被害者遺族の思いは当然であり、制度化してゆくべきである。今後も被害者の視点に立った活動を行ってゆきたい。

「兵庫県警被害者対策室の取り組み」 二次被害の防止ということで、警察は捜査、犯人逮捕が第一義であるため被害者から話を聞いたり、現場での立ち会いなどを行ったりするが、被害者の状態に沿った事情聴取を行うように配慮してゆきたい。職員への指導教育で被害者支援の徹底・継続的支援が行われるよう組織作りを目指している。

支援組織では、サポートセンターで危機介入をしたり相談に応じたり、カウンセリングを実施したりしている。兵庫の支援センターは日本で初めて被害者が役員になった組織であり、非常によく機能している。 集会の後、兵庫県の未解決事件3人の情報を求めるチラシを配布しました。
閉じる